USAサンディエゴ紀行

■イントロ

まずはスケジュールの紹介から。

 

<2009年AO(Academy of Osseointegration)年次総会スケジュール>
宿泊:Omni San Diego Hotel
学会:San Diego Convention Center

  

2月25日(水)日本出国~ロサンゼルス経由サンディエゴ到着
   26日(木)学会1日目
   27日(金)学会2日目
   28日(土)学会3日目

3月 1日(日)サンディエゴ~ロサンゼルス経由アメリカ出国
    2日(月)帰国

 

 

 

■2009年2月25日(水)

成田発ノースウエスト002便にてロサンゼルスに到着。

25日の午後に日本を出発して、同じ25日の朝にアメリカに着くので、1日得した気分です。

 ところが・・・

日本からの便が40分遅れたのと、サンディエゴ行きの飛行機が超小型機なので巨大なロサンゼルス空港の端っこから飛ぶのとで、私がゲートに着いた頃には、スタッフが私に 「Your craft was gone」 と言ってきました。

 

「gone!???」

 

 「あんたは乗り遅れたよ」と言っているのです。

ところが、車いすの高齢者のアメリカ人を搭乗させるのに手間取っていたために、幸いにも私もそのスキに乗せてもられることになりました。

間一髪セーフ!
飛行機は3列のシートで、バスより小さいものでしたが、怖さよりも乗れたことに一安心でした。

 

 

空港からはタクシーなら10分でオムニホテルまで到着です。

アメリカは飛行機が日常交通手段なので、とても便利です。

  

12時に到着したのですが、アーリーチェックインのリクエストを出していたのですぐに部屋に入れました。

このホテルは最上級ではないのですが、まずまず上級ランクなので、部屋もきれいでした。

ツインのシングルユースなので広さも十分で、なんと部屋の窓からはペトコパーク(今年もWBCが行われる野球場)が眼下に見えました。

 

 

あとは、ドゥギーが6時頃に到着するので、それまではフリータイム。

学会場の下見がてらに受付とランチを済ませました。

  

サンディエゴはアメリカ人が定年退職後に住みたい町ナンバーワンに選ばれるほど住みやすい町です。

 

 

その理由は、

 温暖な気候、治安が良い、海沿いでマリンレジャーが盛ん、ゴルフ場が100以上ある、大都市であるロサンゼルスにも近い・・・などのようです。

 もちろん、メキシコ国境にも近く、車で30分も行けばティファナの町。

ここは銃や麻薬を見ることが日常というとんでもない町ですが、行かなければ良いだけです。

  

この日の日中の最高気温は21度、私でも半袖で充分でした。現地の人によると今日は少し寒いとのこと!

 

 

 

 

■2009年2月26日(木)

いよいよ、学会初日。

 

 

今回の学会のメインテーマは、「A New Wave in Implant Therapy」、直訳すると、「インプラント治療における新しい波」となり、革新的進歩をとげているインプラントの世界を象徴するようなものでした。

 

私のスケジュールは次のようなものでした。各日の詳細は後から報告します。

 

2月26日(木)

 午前

 企業主催のフォーラム参加   BIOMET 3i社(アメリカナンバーワンのインプラント企業)
 

午後

 世界的に有名で、3iインプラントの産みの親でもあるリチャード・ラザーラ(Richard Lazzara)先生、BIOMET 3i社スタッフのアニタ・ダニエルス(Anita Daniels)とともに、今年に私がアメリカで発表する論文についての意見交換会

 

BIOMET 3i社の社長スティーブ・シース(Steve Schiess)氏のスイートルームを使って、技術開発担当者リック・サジェウスキー(Rick Sajewski)氏、ロバート・トーチャ(Robert Torchia)氏らと新商品の開発実験

 

BIOMET 3i社の副社長ラース・ジャンソン(Lars Janson)氏の主催する夕食会に、スエーデンのドクターであるマーカス・ダグネリッド(Marcus Dagnerid)先生、BIOMET 3iジャパン社の社長である杉 和信氏、BIOMET 3i社のメリッサ・マニスカルコ(Melissa Maniscalco)さん、アジア・太平洋地区担当責任者ウルフ・セウェリン(Ulf Sewerin)氏、アニタ・ダニエルス(Anita Daniels)さんらと参加

  

夜は6時からBIOMET 3i社の副社長ラース・ジャンソン(Lars Janson)氏の主催する夕食会に、スエーデンのドクターであるマーカス・ダグネリッド(Marcus Dagnerid)先生、BIOMET 3iジャパン社の社長である杉 和信氏、BIOMET 3i社のメリッサ・マニスカルコ(Melissa Maniscalco)さん、アジア・太平洋地区担当責任者ウルフ・セウェリン(Ulf Sewerin)氏、アニタ・ダニエルス(Anita Daniels)さんらと参加しました。

 

場所は5thストリートにある「Asti」というイタリアンレストランでした。

私は2006年にもこのお店に来たことがあるのです。サンディエゴでも有名なイタリアンレストランです。

 

6時前には続々と参加者が集合しだしました。
左から私、メリッサ、アニタ、ラースです。

私も一応173センチはあるのですが、女性陣の体格の大きさには驚かされます。

 

店内が暗いのと、私がワインで酔っぱらっているのとで、写真がピンボケでした。

酔ってくると、マーカスとウルフはスエーデン語、アニタとラースとメリッサは英語、私と杉さんは日本語で話しだし、そしてドゥギーはそのすべの言語で同時にみんなと話していました。

 

恐るべし、ドゥギー!!!

 

 

 

■2009年2月27日(金)

3日目


ラ・コスタ ゴルフ&リゾート

この日は早朝から学会をエスケープして、ドゥギーとゴルフへ!

「ふまじめな!」と思われるかもしれませんが、欧米の先生はいつも「ウイズ バケーション with vacation」といいます。

つまり、「出張すれば毎日ビジネススーツを着ているのではなく、リフレッシュが必要だよ!」という意味です。

なかには、with business という先生もいますが、これではほとんど遊びで、たまにしか仕事をしてないということになります(笑)。

 

ダウンタウンからコースまでは車で35分、ほとんどが高速道路なので快適です。

リンカーン タウンカーでコースまで送迎してくれたのは、NFLマイアミドルフィンズの元ラインバッカー(アメフトのプロ選手)でした。

 

とにかくでかい!しかし、彼はアメフトのプロ選手の中では体格が小さいのがコンプレックスだったとのこと。

おかげで、手術(試合中のけがが原因)を12回したと言っていました。

「インプラントの手術は君にたのむよ!」と言って笑っていました。

 

ラ・コスタは全米屈指の名門コースで36ホール(ノースコース、サウスコースの2つ)あります。

アメリカ人に言うと、みなが「あそこは有名だ!」と言います。

いわゆるメンバーコースなのですが、ビジターのプレーも可能です。

 

スタッフは、歌手の佐野元春もメンバーでよく来るよ!と言っていました。

 

通常、私は1年間に数回(1~2回の時もあります!)しかゴルフをしません。

最大の理由は忙しくてなかなか予定がたてられないのですが、海外の学会に行くとゴルフがしたくなります。

 

良いコースだと、レンタルクラブも良いものがあり、シューズ、グローブ、ボールだけ持って行けばいいので楽チンです。このコースはすべてキャロウェーのクラブでした。

  のんびりプレーしていたら、43、41の84というスコアでした。

ほとんど練習もしないで年に数回しかプレーしないということを考えれば、上出来でした。

 

このコースの18番ホールに碑文がありました。

  “9 and 8.” It is one of Tiger Woods’ most famous quotes, the result of his vengeful victory in the opening round of the 2006 WGC-Accenture Match Play Championships over Steven Ames, inconsistent play off the tee.

It was here that Woods’ made his seventh birdie of the legendary round, winning his ninth straight hole and posting a 29 without breaking a smile.

Woods closed out the win, 9 and 8, when both made pars on the 10th hole, he answered every question with the same comment: “9 and 8.”

  

この意味は、
2006年のアクセンチュアーマッチプレーで、タイガーウッズがスティーブン エイムスを9&8・・・

(8ホール残して9つアップ)した時のことが書いています。

つまり、マッチプレーで10ホール中9ホール勝ったということ!!!

タイガーのハーフのスコアは29(7つのバーディー)!!!
そしてそのうえ、笑顔1つなかったとのこと。

(注)この時はインコースからのラウンドだったのでしょうね。

  

タイガーは試合後のインタビューに対して、何を聞かれても9&8と答えた。

「9&8、この圧倒的な試合結果を見れば、私が何かコメントなんてする必要があるかい?」

 

というのが彼の真意。少し生意気な感じはしますね(笑)。

 

 

 

■2009年2月28日(土)

この日の日記は、サンディエゴの町の様子を写真集的に紹介します。

 

サンディエゴはカリフォルニア州最南端の都市で、人口は120万人ほどです。

ここは軍事港としても知られており、湾岸戦争(Gulf War)では多くの米軍がここからイラクに出兵して行きました。

ヨーロッパ移民がつくった都市のなかでは同州最古の都市として長い歴史をもちますが、その歴史はスペインからJ・R・カブリリョが1542年ここに上陸したことに始まります。

本格的なスペイン人の定住は1769年からで、1821年にはメキシコ、さらに1948年には合衆国の統治下に入ったという経緯があります。

 

サンディエゴの中心部には、ガスランプクォーター(Gas Lamp Quarter)という地区があり、この地区の5th ストリートがメインストリートです。

 

サンディエゴを周回する路面電車。この町は電車が発達していて、旅行者にもありがたいです。これに乗ると、ファッションバレーなどのショッピングができる所まで簡単にいくことができます。

 

湾岸道路から学会場(コンベンションセンター)を見る景色は、いかにも南国を感じさせる風景です。

 

コンベンションセンターからさらに海側に出てみると、大小様々の大きさのクルーザーがたくさん停泊していて、まさにリゾート気分が盛り上がります。私たちは見ているだけですが、楽しい気分になります。

 

海辺のカフェでランチをしました。学会場から徒歩5分でこのような場所に来れるのは嬉しいですね。少しだけビール! すみません。

 

もう少し、リゾート気分を盛り上げたければ、プールへ!
この日の気温は26度まで上がりました。こうなれば学会どころではありあせんが、この日は最終日、クロージングシンポジュウムがあるので、泣く泣く学会場に戻りました。

 

トムクルーズ主演の映画「トップガン」。

 ジェット戦闘機のパイロットのお話ですよね! その撮影に使われたバーです。

店内は映画のシーンそのままに保存されていました。

 

航空母艦「ミズーリ」です。湾岸戦争を最後に退役し、ここに展示してあります。もちろん艦内にも入れます。入場料は必要ですが!

 

飛行機を格納していた船体内部です。「ばかでかい」のひとこと!

 

船上の滑走路、とにかくすごい規模です。ここからファントムなどが実際に飛び立っていたのです。

 

艦橋(ブリッジ)の中にも入れるのです。

アメリカの「光と陰」の光の部分ですが、戦争は起こらないにこしたことはありません。

 

みんな仲良くしましょう!

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最終日の夜はBIOMET 3iのスタッフとホテルの部屋で大騒ぎでした!
BIOMET 3i副社長のRuss、Melissa、ペンシルバニア州立大学のDr. Harold Baumgarten教授との記念撮影、みんな酔っています!!!

 

他にもBIOMET 3iのMatt Powell氏なども加わって大騒ぎでした。

 

Matt Powell氏は2003年にアリゾナで開催されたフォーラムで、一緒にゴルフをした時からの仲です。

とてもフレンドリー、頭脳も明晰であり、未来のBIOMET 3iをリードするメンバーの1人でしょう。

 

 

 

■2009年3月1日(日)

いよいよ、帰る日の朝が来ました。
今回の出張は短いものでしたが、充実したものでした。
ホテルの部屋から見える風景写真を撮って、いざ帰国の途へ!

 

 

予定通りにサンデェゴ空港へ。

 隣に国際空港があるのですが、アメリカンイーグルの国内用空港はかなり小さいです。

ところが! またまたやってくれました。
 

オーバーブッキング!!!
 

最後から3人は飛行機に乗れないので、シャトルバスでロサンゼルスに移動してくれとのアナウンスがありました。

お気の毒に!ところが・・・
 

「Mr. KAZUTO MAKIGUSA」

「え!???」

 

 私も? ありえへん!!!

 カウンターに行くと、

「まあ、よくあることだから! ロスまでは車でたった200km! 2時間もかからないよ」だって!!!
日本へ帰る飛行機には間に合うから、大丈夫とのこと。

 

表に駐車してあるワゴン!が私の移動手段です。
これで、アメリカンイーグルは往復ともにトラブル発生。

 

ドゥギーはユナイテッドでさっさとサンフランシスコへ向かっています。

 

キューバ人のドライバーと3人の乗客はひたすら海岸沿いの5号線を北上。
私が日本へ帰ると言うと、ドライバーはかなり急いでくれたようで、1時間40分でロサンゼルス国際空港に到着しました。

 

いつものことながら、今回も色々とありましたが、無事帰国し、成田経由で関空到着。

そして、このサンデェゴ日記を書き終えることができました(3月19日)。

 

今回学んだことをもとにして、若い先生達には正しいインプラント治療をしっかりと伝え、患者さんには良い治療結果を残せるようにますます努力してまいります。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

そしてドゥギー(Mr. Douglas Robert Burns)に感謝します。

Thank you for your cooperation and I would appreciate it very much!

 

 

 

 

■おまけ・・・旅のとも

ここでは今回の旅のお供を紹介します!

 

【1、Nikon D90 デジタル一眼レフカメラ】

 

昨年末の12月31日に購入したものです。木村拓哉のCMはみなさんもご存知かもしれませんね。

 

D90という機種は、入門機とプロ仕様の中間的な機種で、私はとても満足しています。

有効画素数は12.3メガピクセルで、動画(Dムービー)撮影も可能です。

 

今回は初めてこのカメラを海外に持って行きました。

サンディエゴ紀行の大部分の写真はこのカメラで撮影したものです。正直なところ、「ちょっと大きくて、重いからジャマかな?」と考えていたのですが、写真を見てみて、やっぱり持って行ってよかった!と感じました。

 

私は日頃LUMIX FX33(Panasonic製)というデジカメを常時携帯しているのですが、これは非常に小さくて365日携帯するには最適です。

しかし「写真」というもの自体にこだわるとやはりデジタル一眼レフは最高ですね!

 

一番気に入っている点は一眼レフカメラで撮影したRAW画像をパソコンで編集できることです。

例えば下の写真、左がオリジナル、右が編集後です。

 

 

様々な条件を変更することで、簡単に別の写真のように変化します。

この写真編集にかかった時間は1分弱でしたが、パソコン無しでもカメラの中でも簡単な編集ならできてしまうのです。私はCapture NXとView NXというニコンのソフトをマック(MacBook)に入れて操作しています。

 詳しくは、ニコンホームページ http://www.nikon-image.com/jpn/index.htmを参照

 

 

【2、ドゥギー】 

スコットランド出身の53歳、英語はネイティブ、日本語は標準語と関西弁、他にロシア語、イタリア語、スペイン語、フランス語、スエーデン語、ドイツ語などを日常的に使いこなす語学の達人です。

 

私の英語の先生ですが、本職も英語の先生で、パナソニックなどの企業や看護学校など様々な所で英語を教えている先生です。

 

私は週に一度、医院で2時間のレッスンを受けています。彼はとにかくすごいです。

顔、名前、英語のなまりなどのファーストコンタクトだけで、その人がどこの国の出身かが即座にわかり、その人の国の言葉で話しだすのです。このあたりのお話はまた別の機会にします。

ドゥギーの参照はありません。詳しくは牧草まで!

 

 

【3、iphone 3G 16GB 】

 

 

はっきり言って、これは「すぐれもの」です。

 

国内はもとより、海外でも時間、地図、スケジュール、天気、インターネット、メール、写真撮影、音楽や映像の視聴(iPod機能)がどこでも操作できるうえに、なんと「電話までかけられる」のです(笑)。

 

こいつに関してはこの感覚が最適です。携帯電話ではなく、携帯パソコンに電話機能も付いているという感覚。最新バージョンではメールに絵文字も使えるようになったのは嬉しいことです。

 

ただ、海外での注意点としては、データローミングの際に高額な費用がかかることがあるということです。

これに関しては、Apple StoreかSoftBankのお店で利用法を確認することを強くお薦めします。

それと、バッテリーの寿命が短いという話をよく聞くのですが、電源無しで長時間ラップトップを使えばどうなるかは、パソコンをお使いの人なら理解できるでしょう。

そう思えば長く(私で1日程度)保つほうだと思います。
詳しくは http://www.apple.com/jp/iphone/appstore/ 参照